- 自己分析ってやる意味あるの?
- 自己分析って何で必要なの?
そういった悩みをこの記事では解決します。
就活支援をしている学生から自己分析ってそもそもやる意味あるの?と聞かれることがよくあります。
基本的にほとんど人は自己分析はやった方が良いです。
ただ僕のこれまでの経験を振り返ると、やっても意味がなかった人もいました。
その違いはなにかというと
- 自己分析について正しく理解できたのか
- 成果の出る方法でできたのか
ということです。
だから今回は
- 自己分析によって得られる3つのメリット
- 自己分析をする必要がない人の特徴
- 自己分析のメリットを得るための注意点
について解説していきます。
自己分析の方法についてはこっちで解説しています。
【保存版】毎年2千人の就活生と出会う僕が伝えたい自己分析の方法
自己分析について正しく理解をして、成果の出るやり方をするかどうかで結果が大きく変わります。
ちなみに僕の経歴は以下のとおり。
- 前職は大手人材会社に約3年勤務後、
採用コンサルタントに転職して5年目 - 就活支援をした学生は100名を超え
- 約10社の採用担当者を兼務して
2020採用では2,000名を超える就活生と出会う - 2021卒採用の支援真っ最中
忙しい方もいらっしゃると思うのでこの記事の結論を書いておきますね。
- 自分が活躍できる会社の条件がわかる
- 説得力のある志望動機がつくれる
- 採用担当者にとって魅力的な自己PRがつくれる
- 自己分析をムダだと思っている人はしなくてOK
自己分析で得られる3つのメリット

まずは自己分析でどんなメリットが得られるかについて。
- 自分が活躍できる会社の条件がわかる
- 説得力のある志望動機がつくれる
- 採用担当者にとって魅力的な自己PRがつくれる
自己分析のメリット①:自分が活躍できる会社の条件が分かる
就活生からこんな質問をよくされます。
この答えは良い会社って人によって違うよということです。
例えばざっくりと会社の特徴を分けるのであれば、2種類に分けることができます。
- 裁量権がひろく、若いうちから仕事をたくさん任せてもらえる
- 決まったルールの中でまずは仕事を覚える
①に魅力を感じる人もいれば、②に魅力を感じる人もいます。
①の会社は中小零細企業やベンチャー企業に多い傾向にあり、②の企業は老舗企業や大手企業に多い傾向にあります。
あなたはどっちが魅力に感じますか?その答えはあなたにしかわかりません。
だから自己分析をして自分の価値観について知る必要があります。
新卒採用をしている会社は25,890社(2020年3月1日時点のマイナビ掲載企業数)あります。
たくさんある選択肢の中から自分に合う会社を見つけるためには、まず自分についてしっかりとしっておきましょう。
良い企業の条件が人によって違うので、まずは自分の価値観を理解してから会社を選ぶこと。
自己分析のメリット②:説得力のある志望動機がつくれる

志望動機は面接をすればどこの会社でも必ず聞かれます。
説得力のある志望動機かどうかで合否が決まる面接もあるぐらいです。
志望動機を質問すると、よく答えられるパターンがあるんですよね。
- 企業理念に共感しました
- 採用担当者の○○さんに憧れて一緒に働きたいからです
- 風通しのよさそうな社風に憧れ、ぜひその一員になりたいと思いました
この志望動機は、はっきり言って悪い例です。
なぜなら解答者の姿がまったく見えないからです。
- どうして企業理念に共感できたの?
- どうして一緒に働きたいと思ったの?
- どうして風通しの良さそうな社風に憧れるの?
この部分がなければ、解答者の姿が全く見えません。
解答に人間らしさがあれば、魅力的な志望動機になります。
- なぜそう思うのか明確にすること
- 理由を支える価値観を明確にすること
- 価値観を裏付けるエピソードを付け加えること
少し分かりづらいと思うので具体例を書きます。
私は御社の風通しのよい社風に憧れて、ぜひその一員になりたいと思いました。
という志望動機があったとします。これに先ほどの3つのポイントで考えます。
- なぜそう思うのか明確にすること
→仕事はチームプレイだと考えている。
すべての人が積極的に発言できる環境が
必要不可欠だからと思っているから。 - 理由を支える価値観を明確にすること
→1人で仕事を進めるよりも
チームで仕事をすることが好き。 - 価値観を裏付けるエピソードを付け加えること
→大学のサークルで模擬店を出すことになり、
その責任者になった。
企画・準備や関係者との調整は
大変だったけど、終わった後みんなで味わった達成感が印象的だった。
この流れを踏まえて志望動機を修正します。
私は御社の風通しのよい社風に憧れて、ぜひその一員になりたいと思いました。
なぜなら仕事はチームプレイだと思っているからです。すべての人が積極的に発言できる環境があるからこそ、協力できると思っています。
私は大学2年生の時にサークルで模擬店を出すことになり、その責任者を務めました。企画・準備など大変でしたが、終わった後の達成感は今でも覚えています。
だから仕事も1人でやるよりもチームで協力しながら進めることをしたい。御社で働かれている皆さんは、とても仲が良さそうで楽しそうに働かれいてるので、私もその一員になりたいと思いました。
という感じです。先ほどの例よりも解答者の姿が良く見える内容になりました。
魅力的な志望動機を作るには自己分析ツールや自分史が参考になります。
志望動機には解答者の姿が見える要素を盛り込むこと。
自己分析のメリット③:採用担当者によって魅力的な自己PRがつくれる

採用担当者にとって魅力的な自己にするためには2つポイントを押さえましょう。
- 求める人物像に沿っていること
- 自分の長所を分かりやすく伝えるエピソードがあること
魅力的な自己PRポイント①:求めている人物像に沿っていること
企業のHPやナビサイト(リクナビ・マイナビなど)で求める人物像が公開されていることがあります。
自己PRを作る前に一度目を通しておきましょう。
魅力的な自己PRポイント②:自分の長所を分かりやすく伝えるエピソードがあること
自分の長所を分かりやすく伝えるためにはどれだけ自分について知っているかが大切です。
僕は就活生が自己分析をするなら絶対にオススメしている2冊があります。
ぜひ参考にしてください。
自分について理解した後に、求める人物像に沿った自己PRを作る。
自己分析をする必要がない人の特徴

自己分析は必要なものだとは思っていますが、中にはやらなくていい人もいます。
- 自己分析なんてムダだと思っている人
- 就職先にこだわらない人
- 就職はお金を稼ぐ手段だと割り切っている人
もしこの3つにどれかに当てはまるならやらなくてもOKです。
逆にいえばこれに当てはまらないならやることをオススメします。
自己分析が必要ない人の特徴①:自己分析なんてムダだと思っている人

今、この記事を読んでいる段階で自己分析なんてムダだと思っているならやらなくていいです。
やる意味が分からないけど、周りが必要だと言っているからとりあえずやっている。
という感覚ならば、僕の経験上ほぼ間違いなく自己分析の結果はいまいちに終わります。
なぜなら自己分析がムダな理由をずっと探し続けるからです。
そうなると勝手に自己分析がどれほど役に立たないものか証明しようと理由を探します。
結果的に中途半端な自己分析ができて、大して役に立たず
「ほら、やっぱり必要なかったじゃん」となるのがオチです。
だからもし今、自己分析なんてムダだと思っているなら
SPI対策など他の就活対策に時間を割いた方がよっぽど効率的です。
結局決めるのも自分なので、必要ではないなと思っているならしないことをオススメします。
自己分析が必要ない人の特徴②:就職先にこだわらない人
就職先をもしどこでもいいと思っているならば、中小零細企業や不人気業界を受ければ内定は意外にも簡単にとることができます。
有名な話ですが、不人気業界とは以下のような業界を指します。
- 飲食業界
- 小売業界
- 物流業界
- 介護業界
- アミューズメント業界(パチンコ)
他にも就活エージェントを使えば最速で3日で内定がとれるそうなので、利用してもOKですね。

自己分析が必要ない人の特徴③:就職はお金を稼ぐ手段だと割り切っている人
土日祝日を全力で遊ぶために、仕事に求めるのは給料だと割り切っているなら自己分析は不要です。
高給取りが多い業界で働けば、給料は満足できるはずなので年収が高い業界を調べてみましょう。
2020年版 業種別 モデル年収平均ランキング【マイナビ転職】
就活は、自分にとって必要な準備をすることが大切
自己分析のメリットを得るための注意点

最期に自己分析をする際の注意点を4つ紹介しておきます。
- 自己分析を独学で始めない
- 最初から自分史を作成しない
- 長所がないと落ち込まないこと
- 求める人物像に対して個性をゆがめないこと
自己分析の注意点①:自己分析を独学で始めないこと

自己分析の初心者が独学で自己分析をすることはオススメしません。
野球が上手くなりたいからといって、ずっと適当にバットの素振りをしていても上達することはありませんよね。
自己分析もそれと一緒です。
何事もそうですが、正しい方法があります。
だから自己分析をするならまずネットでやり方を調べたり、書籍を購入するようにしましょう。
個人的には無料で簡単にできるので、自己分析ツールを使うことがオススメです。
僕が体験した中で一番、キミスカが精度が高かったので参考にしてください。

自己分析の注意点②:最初から自分史を作成しない
自己分析をするなら、自分史を作ろう!と伝えている人もいますが、僕は最初から自分史を作ることはオススメしていません。
なぜかって自分史を作るのってめちゃくちゃ大変です。
だから作り終えた後、「やった感」が出ちゃうんですよね。
- なんとなく自己分析が終わった気がする
- 自分史作ったんだから、自分についてよく理解できた気がする
そして自己分析を止めちゃいます。でもね、それ
ダメ!!!!
自分史は質の高い自己分析をするには確かに必要不可欠なんですが、最初にやるにしては大変すぎます。
だからまずは自己分析ツールなどで簡単に診断して、なんとなく自分の傾向を知る方が効率的です。
自己分析の注意点③:長所がないと落ち込まないこと
って落ち込まないでくださいね!まずはっきりと言いますが、長所がない人なんていません。
なぜなら短所は長所の裏返しだからです。
- 落ち着きがない→活発
- うるさい→ムードメーカー
- どんくさい→行動するまえに考えている
- 打たれ弱い→人の痛みが分かる優しががある
意外に自分のいいところに、一番気づけないのが自分だったりします。
短所ばっかり出てくるなら、例のように短所を裏返して長所にしてみましょう。
自己分析の注意点④:求める人物像に対して個性をゆがめないこと

第一志望の会社にどうしても入社したいがあまり、求める人物像を演じる就活生がいます。
就活に多少のウソはつきものですが、演じる度合が増えれば増えるほど後々苦しくなります。
社会人になればほとんどの人が1日8時間以上働きます。
年間休日120日として残りの245日は働きます。
大卒であればそれを40年間以上、続けるわけです。
時間に換算すると78,400時間、この間を別人を演じることは本当に大変。
僕は前職では仕事用の自分を演じていましたが、3年もたたずに辞めちゃいました(笑)
理想的な会社であれば、演じてでも入社をしたい気持ちはよくわかります。
でもお飾りの自分を演じるよりも自分らしく働ける会社を探してほしいなというのが僕の願いです。
その方が働いていて、楽しいですよ。これも僕の体験談です。
まとめ:自己分析はやった方が良いよ
ちょっと長くなっちゃいましたが、結論は自己分析をすることをオススメします。
自己分析で得られるメリットは3つ。
- 自分が活躍できる会社の条件がわかる
- 説得力のある志望動機がつくれる
- 採用担当者にとって魅力的な自己PRがつくれる
- 自己分析をムダだと思っている人はしなくてOK
ほかにも自己分析についてこちらの記事でまとめてますので、よければ参考にしてください。
