エッセンシャル思考という本が最近TwitterなどのSNSでとても流行っているようですね。
エッセンシャル思考、から引用。
自分にとっての「正しさ」「本質」がなにか、仮説検証を常に行うことこそが大切かな。一見ムダにみえることから本質に気付くことや、セレンディピティもあるから。
一点を凝視しすぎず、かつ、フワッと見すぎない「八方目」「遠山の目付け」で生きていきます。 pic.twitter.com/WN0tG9o30l
— まさえ (@MIYOSHIMasayuki) January 16, 2020
これだけ人気なのだからきっと良い本なんだろうと期待を込めて僕も購入して読んでみました。
結果読む人によってはとてもいい本だと思います。オススメしたい人はこちら。
- 毎日が忙しくて時間に追われている人
- 自分のやりたいことに集中できていない人
- 全部やろうと最初は頑張っても、結局全部だめになった経験がある人
もし自分のことだと思った人はこちらを選んでもらえれば詳細ページに移動できますよ。
エッセンシャル思考を読むことで得られるメリット

この本で得られることは自分にとって必要な時間を作る方法です。
- 勉強とアルバイトの両立が忙しい大学生
- 本業が忙しく副業にあまり時間が避けないビジネスマン
- 子育て優先で自分の時間がほとんどないママさん
他にもどれだけあっても時間が足りないって思っている人たちはたくさんいると思います。
勉強で良い成績をとろう、上司の期待に応えよう、毎日きれいな家にしておいしい食事を作ろう…
すべてのことを成功させようと努力しています。
もちろんすべて素敵なことですが、それって本当にすべてしなければなりませんかと問いかけてくるのがこの本です。
エッセンシャル思考を備えている人は物事の本質的な価値に気づいている人です。
そしてその価値は人によって異なります。
人にとってなによりも仕事が大切な人がいれば、家庭が大切な人がいるのと同じです。
ですが時間は有限です。誰しも平等に24時間しかありません。
だからすべてのことやろうとすることは満遍なく取り組むことはできると思いますが、すべて完璧のはちょっと難しい。
特になれない仕事だとすべて、完璧にしようとするのは難しいですよね。
どこかであー、もうちょっと時間があったらいいのに…の繰り返し
僕だってそうです。
自分にとって本当に大切なものだけを選び、そこに時間を集中させることの重要性を説いているのがエッセンシャル思考です。
たしかに自分にとって大切なことを見極めることは難しいですよね。
新入社員だと初めてのことばかりで、何が大切かどうかも判断することが難しいと思います。
だからそんな新入社員の方向けに、こちらの記事では会社から期待されていることと、期待されていないことを書いているので、参考にしてください。

自分が本当に何をしたいのかがわからないなら、
- お金とか時間とか一切ムシして、なんでもできるとしたら何がしたい?
- 誰からも責められることがないとしたら、どうしたい?
- 余命1か月ならどうやって生きるの?
など切り口を考えて、自分に質問することをオススメします。
もし24時間を自由に過ごせるとしたら、何をしたいのか。
その決断を誰からも責められることがないとしたら、どうしたいと思うのか。
自分の奥底に眠るものを考えてみよう。
著者の紹介

話題の本の著者はいったい誰なんでしょうか?
著者名:グレッグ・マキューン

シリコンバレーにあるTHIS IncのCEOで世界中に講演をしアップル、フェイスブック、グーグル、Twitterなど名だたる企業にコンサルタントを務め、さらには人気ブロガーという経歴。
どう考えても時間が無さそうですよね(笑)
日本ではあまり有名ではありませんがこのエッセンシャル思考をきっかけに有名になる著者でしょう。
エッセンシャル思考の内容

エッセンシャル思考についての書評はたくさんあります。
それほど反響が大きいのがこの本の特徴です。
色んな人の書評をみてみると、あーなるほど。
そこが印象深いのねと面白かったのと同時に僕はちょっと他の人とズレているなということがわかってしまいました(笑)
ということで僕が印象的だった部分の紹介です。
トレードオフー何かを選ぶことは何かを捨てること
まさにその通り!と心の底から同意した内容です。
日本語ではトレードオフのことを決断と表します。決断とは字の通り、決めて立つこと。
そのほかのやらないことを決めるということです。
1日の時間はだれしも平等に24時間あります。
この24時間をどう使うかは自由ですが、使い方によって大きく将来に差が生まれてしまいます。
1時間TVを見るということは、1時間それ以外のことをしないと決断をしたのと一緒ということです。
知らず知らずにTVを見るという決断をしている人もたくさんいますが、それは自分時間を知らないうちに削っているということです。
新しいことに挑戦しても長続きしないのはきっとこれが原因だと思います。
なにかを始めることを決めると同時に何をやめるべきかを決めなければ時間が足りなくなります。
睡眠ー1時間の眠りが数時間分の成果を生む
日本の悪しき習慣の1つに睡眠不足を自慢しあうということがあります。
睡眠時間を削って働いている俺かっこいいっていうやつです。
僕も20代前半まではそう思っていた時期もありますが今では、なんて時間効率が悪い仕事をしているんだと反省しています。
日本はまだまだ24時間働けますか?みたいな風潮がありますけど、グーグルやフェイスブックなどのCEOは最低でも睡眠時間は7時間をとらないと自分のパフォーマンスが下がることを公言しています。
人にっては8時間必要な人もいるでしょう。
大切なのは自分にとって必要な睡眠時間をしっかりと確保することです。
睡眠時間を削らないほど時間が足りていないということは時間の使い方が下手なのか、そもそも計画が破綻しているということです。
ほんとに、ぐうの音もでませんけど、そうだよねと認めざるを得ませんでした…。
バッファー最悪の事態を想定する
これは、エッセンシャル思考で1番同意した部分です。
これね!本当によくわかるんですよ!
例えば僕は自宅から会社までの通勤は車で通っているんですけど、まったく渋滞してなければ35分ぐらいで職場には到着するんですね。
この35分というのは最短で到着する時間です。もちろん予想外の渋滞に巻き込まれればもっと時間が必要です。
ですがノンエッセンシャル思考の人(エッセンシャル思考でない人のことです)は常に最短時間で移動できると想定しているそうです。
だから行動に余裕がなく、不慮な出来事がおきると計画がすべて破綻してしまうということでした。
本当に毎朝の僕ですよ、これ(笑)もう読んで自分のことだったので笑っちゃいましたもん。
エッセンシャル思考の人は納期に余裕を1.5倍見込むそうです。
この移動時間でいうと35分で着くのならば53分は移動と計画するということです。
こうすることで余裕が生まれ、物事がスムーズに運び出すということでした。
エッセンシャル思考を読んでの気づき

僕にとってもこのエッセンシャル思考はとても価値の高い本でした。
特に先ほど挙げた3点は僕の仕事の取り組み方に大きな影響を与えてくれた部分です。
それ以外にも参考になる部分はたくさんあったのでぜひ読んでもらうことをオススメしたいんですが、若干この本の危険性も気になっているところがあります。
エッセンシャル思考は自分にとって必要なこと以外は切り捨て、集中すべきことに全力を出すという考え方です。
もちろんこの考え方によって仕事は成功すると思います。
ですがそれは自分にとってなにが必要なことなのかある程度の経験を積んでわかっている人とそうでない人で違いがでるのでは?と思うのです。
コネクティング・ドットという話を知っていますか?あのスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で行った卒業式のスピーチの内容です。
この動画を要約すると自分にとって何が必要なのか、経験を積んでいるときにはわからない。
その後時間が経ってやっと点と点がつながって見えてくるようになる。
だから必要かどうか判断せずに今できることに貪欲に挑戦してほしいという内容です。
どうですか?完全にエッセンシャル思考と矛盾していますよね?
あのスティーブ・ジョブズでさえ自分にとって何が明確に分かっていたわけではありません。
だから本当に自分にとって必要な経験かどうかなんて、もしかしたら今わからないかもしれないということです。
エッセンシャル思考の内容を否定するつもりはありません。
有限な時間を時間を自分にとって必要だと思うものにすべて投資をした方がいいでしょう。
だからこう思ってほしいんです。
たとえ時間をすべて投資して失敗してもそれは無駄ではなかったと。その失敗が今回のコネクティングドットのように、いつか必要な経験だったと点と点が繋がるようになると。
そう思ってほしいんです。その試行錯誤の繰り返しが自分を磨くことになると思います。
まとめ:エッセンシャル思考は時間が足りない現代人のノウハウ本
- エッセンシャル思考は時間に追われている人が読むべき本
- なにかを始める前になにかをやめること
- 睡眠不足は良い仕事の大敵
- 仕事にはバッファが必要
- コネクティングドットの思考をもつことが大切
時間に追われている人はまずは自分が本当にやるべきだと思うことを選別することから始めましょう。
エッセンシャル思考は忙しい現代社会を生きる人たちにって必要なアドバイスがたくさん書かれている興味深い本でした。