グループディスカッションあなたは得意ですか?就活を進めていけばほとんどの学生はグループディスカッションをする機会があります。このグループディスカッションを得意とするかどうかで、選考率の通過は正直全然違います。
今回の記事では実際グループディスカッションってどういうもので、どんなポイントを押さえるべきなのか。苦手意識を持つ人がこの記事を読むことで次はいけるかも!思ってもらうことを目指しています。
なぜならは僕は複数の会社の採用担当者でもありますからね。グループディスカッションの裏側まで全て公開しますよ。
グループディスカッションってまずなんなの?
彼を知り己を知れば百選危うからずという言葉もあるようにまずはそもそもグループディスカッションってなんなのかというところから確認をしておきますね。もうばっちり理解してるよ!という方は目次から対策までスキップしてくださいね。
グループディスカッションの目的
そもそもグループディスカッションがなぜ導入されるようになったのか。それを知るためには企業側の選考事情を知るのが一番早いです。なぜ導入したのかの理由は大きく分けて2点あります。
- 短時間で大量に学生を選考できるから
- 書類選考や面接で判断できないチームで仕事をする能力を見極める
以上が目的です。
[box class=”green_box” title=”チームで仕事をする能力とは”]
- コミュニケーション能力
- 協調性
- 思考力、発想力
- 積極性
- リーダーシップ など[/box]
基本的にはチームで仕事をする適性があるのかどうかを見極めるためにグループディスカッションは導入され始めました。ちなみに企業ごとに見極める適性というのはもちろん異なります。
それは求める人物像が異なるからです。事前にしっかりと志望企業の求める人物像は確認しておきましょう!
グループディスカッションの内容
グループディスカッションは4人~8人ほどで1チームとして、「正解のないテーマ」についてそれぞれのチームごとで話し合いを行います。制限時間はテーマごとに異なりますが、30分~60分ほどがほとんどです。
詳しいテーマは事例紹介で詳しく書いていますが、大まかにいうのであれば新事業の企画についてアイデアを出したり、企業が直面する課題を受験者だったらどのように解決しますかということを考えます。
制限時間が30分と仮定すれば、基本的には以下のステップで進んでいきます。
フェーズ | 内容 | 時間 |
自己紹介 | 参加者それぞれの自己紹介 | 2,3分 |
役割、時間配分決め | 各チーム内でだれがどの役割を行い、どれだけ時間を割くのか決める | 3,4分 |
ディスカッション | お題を解決するためにはどうするべきか、チームメンバーで話し合いを行います。 | 15分程度 |
アイデア整理 | 話し合いで出てきたアイデアを整理します。 | 5分 |
発表準備 | 決められたアウトプットの方法にしたがって、各チームで準備を行います。 | 3分程度 |
グループディスカッションの役割
グループディスカッションには役割が4つあります。
リーダー(司会)
チーム全体の司会進行を務め、話し合いが円滑に進むように場をコントロールする役割です。就活生のほとんどがリーダーになろうとすることが多い印象です。
リーダーにはチームメイトに均等に話を触れるような視野の広さや話し合いを組み立てられる論理的思考力、誰とでも意思疎通が取れるコミュニケーション能力が求められます。
時間管理(タイムキーバー)
グループディスカッションでの経過時間と残り時間を把握し、逐一チームメイトに伝える役割です。タイムキーパーに求められる能力は逆算する力です。
ただ時間を読み上げるだけではなく、あえて残り時間を少な目に伝え話し合い自体のスピードを速めさせたり、逆にまだ時間に余裕があると伝えより密度の濃い話し合いを促したりすることもできます。
筆記
話し合いで出ていた意見を漏れなく、わかりやすく、論理的にメモをする役割です。
筆記はただメモをとるだけで簡単そうに見られがちですが、抜け漏れなく読みやすい文字でメモをすることは比較的難易度が高いことです。
ただ話の流れ通りのメモをすべてとるだけではなく、メモのスピードが間に合わなければ必要な部分だけを残しておくなど、抜け漏れをなくすためにどんな工夫をするべきなのかを考えながら、メモすることが求められます。
発表者
発表者はこの話し合いで出た意見を端的にまとめ、伝える役割です。グループディスカッション後はなにかしらの方法で採用担当者に結果報告を行います。
その際に分かりやすく整理して伝えられるかは、発表者の能力によります。基本的には司会担当のリーダーが担うケースが多いですがグループディスカッションの人数によっては発表者とリーダーが別なパターンもあります。
プレゼン能力の高さや端的に話すためにはどうすべきか考えられる論理的思考力などが求められます。
グループディスカッションでのマナー
グループディスカッションの対策を伝える前に…。まずは押さえておくべきマナーもしっかり見ておきましょう。減点要素を減らし、加点要素を増やしていく。大切なことですよ♪
わからないことは質問をする
グループディスカッションのお題を採用担当者から説明をされた後に疑問や質問があるときは遠慮なく聞いておきましょう。採用担当者だって人間なので、説明をし忘れちゃうことだってあります。
- 制限時間は何分なのか
- 発表形式はどのような方法なのか
- (紙とペンが用意されていた場合)机にある道具は使ってもいいのか
などですかね。他にもきになることがあれば遠慮なく手を挙げて聞くことも大切です。あなたが気になったことはもしかしたら、他の受験者だって気になっているかもしれません。勇気をもって質問することはきっと誰かの役にもたっていますよ!
周りの意見を聴く
自己アピールに必死で相手の話を聴かないというのは最悪です。自分の意見を貫き通すことも時には大切ですが、まずは相手の意見を聴きチームとしての方針を立ててていく事がグループディスカッションには何よりも必要です。
自分の意見を伝えることと同じように、相手の意見を聴くことも大切です。
大きな声で発言する
会場が広かったり、参加人数が多かったりすると他チームの雑音などで小さな声での発言はチームメイトに聞こえない事があります。自分の意見を正しく伝えるためにも最低限、相手に聞こえるぐらいのボリュームで話すことは必要です。
逆に小さな声でボソボソと話してしまうことは採用担当者は自信がなさそうな印象を持つこともあるので、気をつけましょう。
議論中の癖に注意する
グループディスカッションに集中していると普段の癖というものが出てくる事もあります。ペン回しをしたり、テーブルの下で足を組んだり、髪の毛をいじってしまったりなどです。
グループディスカッション中に癖が出ないように…と考えながら話し合うことはそれだけで集中力が削がれてしまいます。この選考の場で癖が出ないようにするのではなく、普段の生活から癖の見直しをすることをおススメします。
片付けにも協力する
グループディスカッションによっては事前に用意された資料やペン、模造紙、ホワイトボードなどを片付けるタイミングというのも出てきます。いくらよい話し合いができたとしても、片付けに非協力的であれば、採用担当者の印象は悪化します。
最後の最後まで選考中であるということを忘れずに、選考会全体が円滑に進むように協力的な姿勢でいましょう。
【具体例つき】グループディスカッションのテーマ紹介

グループディスカッションについては説明した通りなので、もうどういうものなのかはある程度わかってもらえたんじゃないかなーと思っています。なのでいよいよグループディスカッションのテーマについて、それぞれの特徴を踏まえながらも解説していきます。テーマによって対策も変わってくるので、じっくり見てくださいね!
自由討論形式
自由討論形式とはどのようなものか、簡単に言う答えがチームごとに異なるお題です。そういわれもイメージし辛いかな…と思ったのでいくつか具体例も書いておきます。
- 当社で活躍するために必要な能力とはなにか3つあげなさい
- 就活の成功とはなにかを定義してください
- 学生と社会人との違いはなにか各チームの意見をまとめてください
という感じですかね。見てもらえるとわかりますが受験者によっていろいろと答えが違いそうですよね。自由討論形式のお題はある程度抽象度が高いので、色々な意見が出やすいのが特徴です。
自由討論形式の対策
自由討論形式の対策として重要なのはチームの認識のすり合わせを事前に行うことです。先ほどの例を交えて説明した方がいいですよね。1番上の当社で活躍するために必要な能力とはなにか3つあげなさいと言うお題に取り組むとしましょう。
このまますぐに必要な能力について話し合ってしまうとお互いに価値観がぶつかり合って意見はまとめ辛くなってしまいます。なのでまずは活躍するとはどういう状態なのか?というのをチーム内で事前に決めておかなければなりません。
活躍すると一言にってもある人にとっては社内で一番売り上げを稼ぐ人なのかもしれません。ある人にとっては誰にでも仕事を分かりやすく教えられる人いかもしれません。ある人にとっては困った人をすぐに助けられる人かもしれません。
そしてそれはすべて間違ってはいません。ただ前提条件が異なるからこそ、意見がぶつかってしまうのです。だからこそこのチームの見解としてはどういう人が活躍する人とするのかを定義する、つまりこのチームでは売り上げを稼ぐ人を活躍する人とします。とチーム全員で決めて初めて、じゃあどんな能力が必要かな?と話し合いが進むわけです。
自由討論形式のお題であれば、まずはチーム内の認識をすり合わせるということを行いましょう。
課題解決型
課題解決型とは名前の通りグループディスカッションのテーマで課題が課されます。その課題を解決するためにチームでアイデアを考えるのがこのグループディスカッションで行うべきことです。ちなみに具体例だとこんな感じですかね。
- 当社の売上を2倍にする方法とは?
- 日本の犯罪発生数を半分にする方法とは?
- 若者投票率を上げるための方法は?
課題解決型の対策
このグループディスカッションの評価ポイントは2つ。まずは分かりやすいものとしてどんなアイデアが思いつくのかというところです。このアイデアの思いつき数を増やそうとするのであれば、やはりインプットの量は欠かせません。
この課題解決型のグループディスカッションで知らないテーマが出されてしまったなんてことがあったら、もう涙目です。良質なアウトプットは良質なインプットから。新聞や読書をするなどして、新しい情報を収集する習慣をつけておきましょう。
2つ目の評価ポイントとしてはアイデアを出すことに協力的であるかどうかです。協力的な態度を示すということが大切です。相手の意見を聴くということは最低条件です。そしてここのおすすめとしては新しい問題意識を追加してみるということです。
ちょっとややこしいのでこれも具体例を出しますね。例えば先ほどの当社の売上を2倍にする方法はなにか考えてくださいというテーマだったとします。それを達成するためにはお客さんの数を増やすか値上げをするしか方法はありません。
例えばお客さんの数を増やすために新しく値下げキャンペーンを実施するというアイデアがチームメイトから出てきたとしましょう。その意見に対して新しい問題意識を追加するということは、じゃあその値下げキャンペーンは誰に対してやるの?いつやるの?どれくらいの期間やるの?と質問をしてみることです。
アイデアというのはまだ原石の状態なので、そのアイデアを輝く宝石にするためには様々な角度からの質問をすることで、ブラッシュアップすることが必要です。
自分がアイデアを思いつかなければ出てきたアイデアに質問を付け加えながらアイデアを磨く側に回ってみるのがいいですよ!
ディベート型
[aside type=”ディベートとは”]出題されたお題に対して賛成側と反対側で意見を討論したり、2つの意見のうちどちらが正しいのか討論することです[/aside]
このディベート型のテーマは
- 仕事で大切なのは量か質か
- 就職活動にエントリーシートは必要か
- 就職活動で高学歴は有利となるか
というような形ですかね。このディベート型では自分はどちらの立場で討論に参加するのかは選べないケースが多いのが、難しいポイントでもありますね。
ディベート型の対策
対策としては1つの物事を両面的に見ることを意識しておくということです。物事には表があれば裏があるように、メリットがあればデメリットがあるものです。これも具体例をあげると仕事は量か質かと問われれば、正直どちらも大切です。
ですがもしあなたが仕事は量が大切だという立場になるのであれば量をたくさん積み重ねることで経験値を積むことができるということは1つの主張になるでしょう。
一方で仕事は質が大切だとするのであれば仕事は信頼の重ねで成り立っているので質の高い仕事を積み重ねた先に新しい仕事が得られるチャンスがあると主張することができます。
長所は短所の裏返しなのです。それを意識しておきましょう。
選択型
これは具体例を見てもらった方がイメージできると思います。
[box class=”green_box” 具体例=”あなたは採用担当者です。以下の中から採用する人を1名選ぶことができます。誰を選びますか。医者(男)、弁護士(女)、サッカー選手(男)、歌手(女)、科学者(男)、大学生(男)、軍人(男)”][/box]
選択肢が複数用意されていて、選んだ答えとなぜそれを選んだのかをチーム内で話し合ってもらうお題です。選択肢が増えれば増えるほど、意見がたくさん出るので意見をすり合わせるのがとても難しいです。
選択型の対策
これはさきほどの自由討論形式とほぼ一緒です。それは判断基準をチーム内で一致させるということです。採用担当者として見極める資質はなにを重視するべきなのか、ここを決めておかなければ制限時間内に意見をまとめることは難しいでしょうね。
もしチーム内の意見として採用担当者として重視すべきなのは将来性であると結論がでたのであえれば、教えやすい大学生を採用すべきでしょう。
チームとしての判断基準を一致させる、忘れないでくださいね。
資料分析型
これはグループディスカッションのお題のほかに、ディスカッションに必要な資料が事前に用意されています。その資料を制限時間内に読み取り、そこから自分がどんな仮説を立てたのか、チーム内で共有して結論を導きます。
- どの新事業を選ぶべきか
- どの新商品を市場に投入すべきか
- この事業は継続すべきか、他企業に買収させるべきか
というようなテーマで資料を見ながら自分の仮説を決めるわけです。なんとなくイメージがつくとは思いますが、コンサル業界を志望するのであれば良く出題されるグループディスカッションテーマなので覚えておいてくださいね。
資料分析型の対策
この対策はどれだけ正しく資料を読み込めるか、それに尽きてしまいます。ただそれだけだと何もアドバイスにはなっていないので、あえて言うのであればここで評価されるのは客観性や論理的な仮説かどうかです。
つまりその仮説を組み立てた理由を説明すれば、聞いた側が納得できるかどうかということです。そしてその理由の説明をする際には数値的根拠があればなお好ましいです。(大体の資料分析型の資料には数値が掲載されていて、それをどう読み取れるかも見られています。)
グループディスカッションが苦手なあなたのために。対策方法を伝授します!

さて個別のグループディスカッションのテーマとその対策については書きましたが、もっと簡単でどんなお題にでも使える対策ないの?と思われている方のために、すべてのグループディスカッションのテーマで使える対策を最後にお伝えします。
落ちる人の特徴
まずは落ちる人の特徴を知っておきましょう。それを避けることがまずは合格への第一歩です。グループディスカッションで落ちてしまう人の特徴は一言で言うと「議論に貢献できていない」ということです。
- 全く発言しない
- 的外れな意見を言う
- 話の腰を折る
こういった行動はグループディスカッションでは減点対象です。グループディスカッションが苦手な人はこれらをしないように意識しておくだけでも、結果は全然違ってきますよ。
次からはグループディスカッションの対策方法についてです。
知識を身に付けておく
普通でごめんなさい(笑)でも本番で試行錯誤をすることよりも、必要な知識を身に付ける積み重ねが効果的です。新聞やニュース、読書をしたりして、就活で出されそうなテーマについては事前に最低限の知識がある準備をしておきましょう。
参加者と事前に会話をしておく
緊張している状態では良い打ち合わせや良いアイデア出てきません。事前に同じ机に座っている人や隣になった人とは簡単に挨拶と自己紹介をしておき、話しやすい環境を整えておきましょう。
相手の緊張をほぐすことが自分のグループディスカッションの合格率をあげるとに繋がります。同じ就活に取り組む仲間として色々と意気投合することもあるかもしれませんよ♪
相手の話を聴く
グループディスカッションではどうしても自分が発言をしてアピールをしなければ!!!と意気込む人が多いような気がします。もちろんアピールをすることも大切です。でも的外れなアピールは悪目立ちをしてしまうだけです。的を得たアピールをするのは、チームメイトの話をしっかりと聴き、コミュニケーションをとることです。
相手が話している内容を受け取ってから、再度自分の意見を伝えられるようにしましょう。
無理にリーダーにはならない
グループディスカッションの必勝法はリーダーになることと勘違いしている就活生を毎年見かけます。たしかにリーダーになることはメリットもあります。
- 発言をしていない人に発言を促せば、周囲に気を使える人材だとアピールできる
- チームを導く立場になるので、自分がディスカッションしやすい環境を作りやすい
- 採用担当者の中にもリーダーに立候補する学生は優秀な学生だろうというイメージがある人もいる
ということでリーダーになることは、他のグループディスカッションの役割と比べてメリットがあるとは思います。ですが一方でデメリットがあります。
- チーム全体を常に見渡すので自分の意見を考える時間をあまりとれない
- 目立つ役割なので採用担当者から注目されるので、粗を探されやすい
- グループディスカッションを円滑に進める責任を背負う
リーダーのは限られた時間の中で自分の意見をまとめることをしなければなりません。普段から周囲をまとめていたり、部活などでリーダーの経験があるのであれば立候補してもよいとは思いますが、そういった経験が全くなければやらない方が良いです。
リーダーをやらなくても的を得るような発言ができているのであれば、採用担当者は必ず評価しています。役割で目立つ努力をする前にグループディスカッション内の発言で目立つようにしてみましょう。
知らないテーマでは知ったかぶりをしない
グループディスカッションで知らないお題が出た時って正直困っちゃいますよね。
[voice icon=”https://takanavi.net/wp-content/uploads/2019/10/noiroze_syukatsu_man.png” name=”悩める就活生” type=”l”]わからないって言いたいけど、それだけで落とされそうな気がしていえないんだよな[/voice]
[voice icon=”https://takanavi.net/wp-content/uploads/2019/11/6FF06AC5-0DB2-44C7-8F29-C5B415DBB756.jpeg” name=”ぽちた” type=”r”]気持ちはわかるけど、正直に言った方が見極める側の見方が変わるから言った方がいいよ[/voice]
なぜ知ったかぶりをしてはいけないのか。それは採用担当者があなたの適性を見誤ることがあるからです。例えばグループディスカッションでのテーマで企業がCSRを果たすために必要な事はなにかというお題だったとしましょう。
[aside type=”CSRとは”]企業が果たすべき社会的責任という意味です。企業の清掃ボランティアや植林活動などがこの実例として挙げられますね。[/aside]
もしCSRを知らなくて適当に発言し続けたとしたとしましょう。たまたま意味があっていればまだましですが、全然違った時採用担当者があなたのことをどう評価するか。
- 的外れな発言をする子だな、そもそもこのテーマに対する知識がないんじゃない?
- 会話が成り立っていないな。もしかしたらコミュニケーション能力が低い子なのかな?
- わからないことを、わからないと質問できない子なのかな?もしかしたら仕事を任せた時も
そんな対応をされるのかもしれないな。
採用担当者とあなたは初対面です。ということはなにもあなたのことをわからないので、今目の前のあなたをもとにどんな人なのかを想像します。見てもらって分かったと思いますが、たまたまCSRを知らないと言えなかっただけで、その他の短所がありそうだなと想像されてしまうのです。
一方で事前に知らないとチームメイトに正直に伝えることができれば、
- 知らなかったものに対してどんなアイデアを出すのか、出そうとする子なのかな。
- 正直な子なのかな。
となるわけです。先ほどよりも評価が良いことがわかりますよね。知らないことを知ったかぶりで進めていくことは、リスクがとても高いことなんです。
時間配分を意識
グループディスカッションが白熱する、あるいはまったく意見が出てこなかったとき集中し過ぎて時間を忘れるということもよくある話です。まず求められていることは時間内に結論を出すということです。制限時間を過ぎて出される100点の答えには価値がなく、制限時間内に出された60点の答えには価値があるということです。
タイムキーパーに時間管理を任せっきりにするのではなく「残り時間あとどれくらい?」と質問をしながら自分も残り時間を把握できるようにしておきましょう。
その場のアイテムを活用する
会場によっては神とペンやホワイトボードを用意されていることもあります。使う前に採用担当者に確認してOKならば遠慮なくアイテムは活用しましょう。なぜなら、グループディスカッションの内容を考えた企業側があった方が取り組みやすいだろうなと思うものをアイテムとして選んでいるからです。
小さなメモを5,6人で肩を寄せ合いながら見るよりもホワイトボードに書いたものを見ながらディスカッションをした方が効率的ですよね?会場にあり、使用許可がおりたアイテムは積極的に活用して、議論に集中できる環境を自分たちで用意していきましょう。
アウトプットのかたちを意識する
グループディスカッションによってはアウトプットのかたちを要求されるケースがあります。
- どんな意見が出たのか3分以内で代表者が発表してください
- 出た意見を紙に書き出して提出してください
このアウトプットをするためには、グループディスカッションではどのように進めるべきなのかを逆算しておきましょう。そして終了5分前あたりからアウトプットの準備をしましょう。発表ならば発表内容をいったん整理したり、紙に書くならきれいな字で読みやすく書き出すといった感じです。
グループディスカッションをした経緯をすべて採用担当者が見ているわけではありません。提出されたアウトプットも評価の対象です。質の高い成果物を出せるようにしましょう。
場数を踏む
色々と対策や考え方を書いてきましたが、これらを一度のグループディスカッションで完璧に実施することはきっとできないでしょう。何度かグループディスカッションをやっていく過程で、1つずつできるようになるものです。
ですからやっぱりできるだけグループディスカッションをたくさんやっておくことがなによりの対策だったりします。グループディスカッションを実施できるのは大学内の就職支援課が実施するセミナーやサークル、学生団体や就活支援をしている企業のイベントに参加してみるなど方法はたくさんあります。
本番でいきなりグループディスカッションを受けるよりも、何度か練習した方ががきっと本番も緊張せずに済みますよ!
まとめ
さて今回も長々と書いてしまったのでさいごにまとめます。
[box class=”pink_box” title=”まとめ”]
- グループディスカッションはチームで仕事をするための適性を見極められている
- 一方的に自分の意見を伝えるのではなく、相手の話を聴きながらコミュニケーションをとりながらグループディスカッションを行う
- 本番前になんどかグループディスカッションの練習をしておく[/box]
以上がまとめです。グループディスカッションについてかなり詳しく紹介しました。何度も見直してもらって、グループディスカッションに役立ててもらえればうれしいです♪