- モチベーショングラフってどうやって作るの?
- そもそもモチベーショングラフってなに?
- モチベーショングラフって作っても役に立つの?
そういった悩みをこの記事では解決します。
自己分析の方法って色々あって結局どれが役に立つかよくわからない!
ということってありますよね。
だから今回は自己分析の方法の1つ、モチベーショングラフについて解説します。
モチベーショングラフのメリットとデメリットを比較してやるか、やらないかを決めることが大切です。
というかお前は誰なんだよ!と思う方もいるはずなんで僕の経歴は以下のとおり。
- 前職は大手人材会社に約3年勤務後、
採用コンサルタントに転職して5年目 - 就活支援をした学生は100名を超え
- 約10社の採用担当者を兼務して
2020採用では2,000名を超える就活生と出会う - 2021採用も継続中
この記事はモチベーショングラフってなに?という全くの初心者に対して
- そもそもモチベーショングラフってなんなのか
- モチベーショングラフのメリット・デメリット
- モチベーショングラフの作り方
を説明します。
この記事を読めばあなたの自己分析の精度が上がり、第一志望の内定獲得へ一歩近づくはずです。
忙しい方もいらっしゃると思うのでこの記事の結論を書いておきますね。
- モチベーショングラフの目的は人生の分岐点を把握すること
- モチベーショングラフのメリットは手軽に過去を振り返ることができること
- モチベーショングラフのデメリットは詳細なネタ集めが出来ず、過去の印象的な部分しか振り返られないこと
- モチベーショングラフの手書きで作らず、データテンプレートを使って作成しよう
モチベーショングラフとは?【一目で人生を振り返るツール】

- モチベーショングラフってそもそもなーに?
- モチベーショングラフなんて作る意味あるの?
という質問をよく耳にします。
どうしてモチベーショングラフを作るのか。それにはちゃんとした理由があります。
モチベーショングラフの目的、それは自己分析で必要な自分の人生の分岐点を見つけることです。
人生の分岐点が
- いつあったのか?
- その時に何を思ったのか?
- それが今にどんな影響を与えているのか?
ということを振り返るためにモチベーショングラフというツールはピッタリです。
モチベーショングラフの特徴
そしてモチベーショングラフには分かりやすい特徴が1つあります。
それはモチベーショングラフという課題そのものが、会社の選考で出題されることがあるということです。
- 書類選考の課題としてモチベーショングラフを提出する
- エントリシートの代わりとしてモチベーショングラフを書く
- モチベーショングラフを作成して面接官へプレゼンする
ということが結構あったりします。
6年も前になりますが僕が就活をしていた時にとある大手企業から二次選考の課題として出題されたこともあります。
他にも過去に就活生から課題としてモチベーショングラフが出題されたと相談されたことがあります。
モチベーショングラフに取り組むメリット
モチベーショングラフを作成することで得られるメリットはもちろんあります。
- 人生の分岐点を見つけることができる
- 選考の対策になる
- 自分史よりも作成するのに時間がかからず、自己分析ができる
特にモチベーショングラフは自分史と混同されますが、内容は違います。
モチベーショングラフ | 自分史 | |
---|---|---|
特徴 | 自分の人生でモチベーションが高い時期、低い時期を振り返り、波形で表す | 年表のように自分の人生を振り返り、気付きをまとめる |
メリット | 自分の人生の分岐点を時間をかけずに見つけることができる | 自己分析の方法で最も自分を理解することができる |
デメリット | 自分史よりも自己分析を深めることはできない | 自己分析の方法の中で、一番時間が必要 |
ということで僕がモチベーショングラフを作ることをオススメする人の特徴は3つ。
モチベーショングラフの書き方【3つのポイント】

具体的なやり方を説明する前に押さえておきたいポイントをまとめて伝えておきます。
- モチベーショングラフは手書きで作らない
- モチベーショングラフのテンプレートを用意する
- 誰かに見てもらう
大切なポイントなので、1つずつ解説していきます。
モチベーショングラフのポイント①:手書きで作らない
モチベーショングラフの作り方は色々ありますが、個人的には手書きで作ることをオススメしません。
やってみるとわかりますがモチベーショングラフってめちゃくちゃ修正するんですよね。
書いたり消したりが当たり前なので、手書きよりもパソコンで作ることがオススメです。
また手書きだと文字が読めなかったり、相談するときにコピーしなくちゃいけなかったりなど手間がかかります。
それなら最初からパソコンで作ってPDFや画像データで保存しておけば、相談しやすいし、相談相手からすると見やすいので、お互いにラクチンです。
モチベーショングラフのポイント②:テンプレートを用意する
データで作成するにはテンプレートが必要です。
今回のモチベーショングラフの見本のデータをテンプレートとして用意しました。
必要であればこちらからダウンロードをしてください→モチベーショングラフのテンプレート
モチベーショングラフのポイント③:誰かに見てもらう
モチベーショングラフは誰かに見てもらうことが大切です。
- 友達や先輩
- キャリアセンターの先生
- 就活エージェント
第三者の意見をもらってよりモチベーショングラフをブラッシュアップしていきましょう。
そして以下の質問を忘れずにしておきましょう。
- モチベーショングラフを見ての素直な感想
- 出来事からの考察とモチベーションの相関性についての納得したか
- もし改善するならどこか?
特に最後の質問が大切です。
もし改善するならどこか?という質問すれば、どこを直すべきかという視点でもう1度モチベーショングラフを見直してくれます。
ただ眺めてもらっても意味がありません。改善案の意見を集めてなんぼです。
モチベーショングラフの作り方を解説【具体例つき】

3つのポイントをおさえながらモチベーショングラフをどうやって作っていくのかを解説します。
作成手順は5ステップ。
- テンプレートを用意する
- モチベーションの上がり下がりの波を記入する
- なぜその波の変化が起きたのか分岐点を記入する
- その出来事を見ての考察を書く
- モチベーションの源泉を分析し、記入する
ということで1つずつ解説していきます。
- STEP1テンプレートを用意するまずはテンプレートを用意します。テンプレートであればなんでもOKですが、今回はモチベーショングラフのテンプレートで説明します。
- STEP2モチベーションの上がり下がりの波を記入する
まずはテンプレートに従って記入をしていきましょう。
- -100から+100の間で各年齢のモチベーションの近しいポイントに印をつける
- 全ての年齢に印をつけ終えたら、各ポイントを線でつなぐ
テンプレートならモチベーションの数字を変えるだけで線が自動で作成されます。
- STEP3なぜその波の変化が起きたのか分岐点を記入する
線でつなぎ終えると山になっている部分と谷になっている部分がわかります。これがあなたのモチベーションの分岐点です。特に変化が大きい山、谷の部分ではどんな出来事が起こったのか記入してきます。
- STEP4その出来事を見ての考察を書く
記入した出来事について振り返ります。
- その出来事の当時の心境はどんなものでしょうか。
- その出来事はあなたにどんな影響を与えたのでしょうか。
- なぜ影響を与えたのでしょうか。
- その影響から何を読み取れるでしょうか。
- STEP5モチベーションの源泉を分析し、記入する考察を踏まえて自分の気づきを記入します。
- ○○な時には自分はモチベーションが上がる
- ××な時には自分はモチベーションが下がる
モチベーションの源泉まで記入し終えれば、モチベーショングラフは完成です。
モチベーショングラフの活用方法

モチベーショングラフを作ることの一番のメリットはエピソードを簡単に見つけられることでしょう。
- 自分が楽しかったとき・輝いていたとき
- 自分が苦しかったとき・挫折したとき
モチベーショングラフで見つけたエピソードは選考対策として色々な所で役立ちます。
- 面接対策のネタになる
- エントリシートの自己PRのネタになる
特に面接官が大好きな質問があります。
僕はこれをおさえるべき4Qと呼んでいるので、ぜひ押さえてください。
- 自己PR系
- 経験
- 趣味
- 価値観
- あなたの長所を教えてください
- あなたの短所はどこですか?
- 学生時代に頑張ったことはなんですか?(ガクチカ)
- 学生時代に経験した一番楽しかったことはなんですか?
- 学生時代にもっとも熱中したことはなんですか?
- 学生時代に大変だった経験を教えてください
- これまでの人生であなたが経験した挫折について教えてください
- あなたの人生でなにか成し遂げた経験はありますか?
- 学生時代に熱中したことはありますか?
- あなたにとって理想的な社会人の休日の過ごし方を教えてください
- あなたの部活動やサークルについて詳しく教えてください
- あなたの人生で大切にしたいことはなんですか?
- あなたの理想の働き方はなんですか?
- 3年後、5年後、10年後の自分の理想像について教えてください
- あなたの理想の人生設計について教えてください
面接対策については面接が苦手な人のための対策4選【優等生を演じても合格はしない】で解説しています。
またどうしても自己PRのネタが見つからない!という人がもし、いるなら
【自己PRの強みがない人へ!】就活で伝えるべきなのは再現性ですという記事が役に立つと思います。
エントリシートの書き方については【具体例付き】エントリーシートの書き方について解説しました!で詳しく書いているのでぜひご覧ください。
モチベーショングラフのたった1つの注意点

モチベーショングラフのメリットを紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。
モチベーショングラフは比較的カンタンにできる自己分析の方法です。
手軽にできる反面、効果性が低いということがデメリットです。
- 詳細なネタ集めが出来ない
- 過去の印象的な出来事しか振り返ることができない
より詳細に自己分析をしたいのであればモチベーショングラフではなく、自分史を作るべきです。
自分史の詳しい作り方については自分史の作り方は4step|就活生がハマる自己分析の罠を解説で紹介しています。
と思ってしまっているあなた!それならこの1冊を全部読めばOKです。
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そして最後はモチベーショングラフの致命的な弱点です。
正直モチベーショングラフで思い出せる過去の範囲って印象的だった部分だけなんですよね。
もちろんその部分を整理できることはメリットですが、印象的だった部分だけを掘り下げていくと偏りが出てしまいます。
自己分析は様々な切り口や視点で振り返ることが大切です。
- 他己分析
- 自己分析ツールの利用
- 他者からのアドバイスを参考にする
どれも自己分析の精度を上げるためには欠かせないことです。
全部やる必要があるかというのはどの企業の内定をもらいたいかによって変わります。
大手企業や人気企業であればライバルが多い分、しっかりと自己分析をしなければいけません。
詳しい自己分析の方法はこの記事を参考にしてください。

【大手企業の内定が欲しい人へ】自己分析の方法8ステップを公開
どちらかというとできるだけ簡単に就活は終わらせたいともし、思っているならこちらの記事が役に立ちます。

【できるだけ簡単に】自己分析オススメの方法を5ステップで紹介
それぞれ役立ててください。
個人的には就活ですべき自己分析としてモチベーショングラフは優先度は低いと思っています。
正直、中堅企業・中小企業から内定でもOKならやる必要がないでしょう。
最後の最後でこんなこと言ってすいません。
ですがやはり目的があっての手段なんです。
もう1度モチベーショングラフのメリットとデメリットを見比べた結果、あなたの目的に合うのであればやる。
合わないのであれば別の方法を考えることをオススメします。
まとめ:目的によって自分史かモチベーショングラフかを使い分けよう

モチベーショングラフのメリット・デメリットを踏まえたうえで正しい使い方をすれば、効率的に自己分析をすることができるはずです。
自己分析の目的に合った方法を選ぶことが、自己分析の精度を上げるための第一歩です。
- モチベーショングラフの目的は人生の分岐点を把握すること
- モチベーショングラフのメリットは手軽に過去を振り返ることができること
- モチベーショングラフのデメリットは詳細なネタ集めが出来ず、過去の印象的な部分しか振り返られないこと
- モチベーショングラフの手書きで作らず、データテンプレートを使って作成しよう
この記事の内容があなたの役に立てばうれしいです。
あなたの就活が成功することを心から祈っています。
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