- 自分史の作り方が知りたい
- 自分史を作ってみたけど、正しく出来ているか不安
そういった悩みをこの記事では解決します。
自分史の作り方って色々あってどうすればいいか迷いますよね。
僕も就活生の時はなんとなく作ってみましたが、これでいいのかな?と不安でした。
でも気づけば就活生にアドバイスする立場になっちゃいました(笑)
- 就活支援をした学生は100名を超え
- 約10社の採用担当者を兼務して
2020採用では2,000名を超える就活生と出会う - 2021採用も継続中
今回はいつも伝えている自分史の作り方について解説します。
実は自分史の作り方を間違えている就活生って意外と多いんですよね。
この記事では
- 自分史の作り方の4STEP
- 就活生が自分史をつくるときにハマる罠
について解説します。
- 自分史の作り方は設問の用意、フォーマットの準備、過去を振り返り、気付きをメモするの4ステップ
- いきなり自分史を作ることはオススメしない
- どうしても自分史ができなければ「絶対内定」を購入せよ
自分史の作り方は4STEP【意外と簡単】

まずは作り方です。
- 過去を振り返る設問を用意する
- フォーマットの準備
- 設問に答えて過去を振り返る
- 過去の共通点をメモ
このステップ通りにすれば自分史を作ることができます。
自分史の作り方①過去を振り返る設問を用意する
まずは自分史を作るための設問を集める必要があります。
設問の集め方は2つ
- 就活サイトを参考にする
- 自己分析の本を参考にする
方法はどちらでも構いません。よくある設問例はこちら。
- 学生時代にもっとも楽しかった経験はなんですか?
- 学生時代にもっとも辛かった経験はなんですか?
- 学生時代にもっとも頑張ったことはなんですか?
- 学生時代に熱中したことは?
- 学生時代に挫折した経験は?
- 学生時代の友達とのかかわり方は?
- 親からどんな教育を受けてきたのか?
- どんな習い事をしていたのか
- どんな部活動をしていたのか?
- どんな部活動をしていたのか?
- どんなサークルをしていたのか?
- 誰にも言えない秘密はあるのか?
- できれば振り返りたくないトラウマがあるか?
- 自分のコンプレックスはどこか?
- どんなアルバイトをしてきたのか?
- 休日の過ごし方は?
- 誰かに自慢できる経験は?
他にも調べれば設問例はあるかもしれませんが、自分史の設問例が知りたいならこの一冊がオススメ。
- ページ数は564ページあり、ワークシートは約150ページと内容が超充実
- 過去の先輩たちのワークシート例があり、自己分析のお手本にすることができる
- 自己分析からどうやって自己PRへつなげるのか、細かく解説あり
自分史の作り方②フォーマットの準備
次は解答用のフォーマットの準備です。
フォーマットというのは記入するものという意味です。
自分史は過去の自分を振り返ること。だから幼少期から今までの記憶を振り返ります。
フォーマットのイメージはこんな感じ。
小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | |
---|---|---|---|---|
勉強 | 1行1列 | 1行2列 | 1行3列 | 1行4列 |
成績 | 2行1列 | 2行2列 | 2行3列 | 2行4列 |
クラブ/サークル | 3行1列 | 3行2列 | 3行3列 | 3行4列 |
趣味 | 4行1列 | 4行2列 | 4行3列 | 4行4列 |
遊び | 5行1列 | 5行2列 | 5行3列 | 5行4列 |
恋愛 | 5行1列 | 5行2列 | 5行3列 | 5行4列 |
友人関係 | 5行1列 | 5行2列 | 5行3列 | 5行4列 |
家族関係 | 5行1列 | 5行2列 | 5行3列 | 5行4列 |
影響を受けた人 | 5行1列 | 5行2列 | 5行3列 | 5行4列 |
当時の夢 | 5行1列 | 5行2列 | 5行3列 | 5行4列 |
自分史なら
- ノート
- PC
のどちらかで作成すると思います。
やりやすい方法を選べばOKですが個人的にはPCをオススメしています。
ノートを選ぶメリット・デメリット

ノートを選ぶメリットとしては、
というものがあります。ですが一方でデメリットとしては
特に自分史について相談しなければいけないときが、かなりめんどくさい。
自分だけが読めればいいやというぐらいの文字で書いていたのを、わかりやすく書き直したりしないといけないので。
先輩やキャリアセンターに相談するつもりがないのなら、ノートに手書きでもOKですね。
PCを選ぶメリット・デメリット

PCでやる場合はメモ帳などのテキストファイルやExcelで作成するなど方法は色々です。
絶対にこれにして!というものはないので、やりやすい方法でやればOKです。
僕はExcelでやってDropboxに保存してます。PCでやるメリットとしては
ということです。
特に自己分析は良く消したり、書き直すことがあるのでPCだと便利なんですよね。
クラウドアプリに保存しておけばスマホでも確認できるので、相手に相談しやすいのもオススメ。
逆にデメリットもあります。
ということです。
PCの扱いに慣れているなら、僕はPCでやることをオススメします。
自分史の作り方③設問に答えて過去を振り返る
フォーマットの準備が出来ればさっそく設問例を記入してきましょう。
見本例として記入しておきます。
小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | |
---|---|---|---|---|
勉強 | 特に一生懸命した記憶がない。 夏休みの宿題も最後にまとめて行うタイプだった。 | 勉強では大して目立つことはなかった。 受験の際に当時の先生には「絶対に受からない!」 と言われたのが悔しかった。 猛勉強をして見返してやった。 | 赤点を取ってしまえば試合には出られないので 定期テスト直前に猛勉強をしていた。 | 勉強に打ち込むよりもサークルや アルバイトに熱中してしまい、 最低限の勉強しかできていない。 |
成績 | 中の上 | 中の上 | 中の下 | 中の下 |
クラブ/サークル | ソフトボール部でエースで4番。 自分の好きなようにプレイできていた。 休みの日もスポーツをしていることが多かった。 | 野球部。 態度が悪いということで (自覚はなかった)が練習試合ではピッチャーだったのに エースナンバーをもらえなかった。 この時の経験が高校の時に活かされた。 | 野球部。 強豪校だったので上下関係が厳しく、 先輩の言うことは絶対だったので 縦社会の厳しさを学んだ。 | 球技サークル。 新歓で参加した飲み会が楽しかったのでそのまま入部。 サークルよりも、飲み会が楽しく毎日のように飲んでいた。 |
趣味 | スポーツ | スポーツ | スポーツ、 漫画(主にサッカー系) | スポーツ、 漫画、映画鑑賞 |
遊び | 外で友達とよく遊んでいた。 | 外で友たちとよく遊んだ。 夜の外出も増え始めた。 | 部活内でウイイレが大流行した。 部活が休みの日は友達の家で ウイイレを朝から晩までやっていた。 | 自由な時間とお金が増えだしたので映画を見に行く機会が増えた。 1人で映画の世界に没頭することが好きだったので 週に1度は映画館へ通っていた。 |
恋愛 | 中学2年生で初めて本気で好きな子ができた。 初めて告白して付き合うことができた。 だが、付き合って1か月で別れた。 | 高校1年生の時に同級生に告白される。 3年間付き合い続けた。 | 大学2年生で付き合って結婚を考えていたが、 1年後に振られる。しばらく恋愛からは遠ざかっていた。 | |
友人関係 | 兄の友達とよく遊ぶことが多かった。 年上が多く、良く泣かされていた。 | 野球部が中心で部活以外の時間でもよく遊んでいた。 今でも地元に帰る度に食事に行く。 | 野球部が中心だった。 厳しい練習を一緒に乗り越えた仲間。 今でも繋がっていて、 地元に戻れば良く飲みに行く。 | サークル関係が中心だった。 先輩や同級生、後輩と毎日のように飲み歩いていた。 |
家族関係 | 父親が少年野球のコーチをしていた。 1つ年上の兄とはよくケンカをして、泣かされていた。 | 反抗期だったため両親はとても私に手を焼いていた。 辛抱強く見守ってくれたおかげで、 曲がったことはせずに無事に卒業することができた。 | 野球部の朝練のために早朝送迎や お弁当作りなどを母親が支えてくれたので、 感謝しかない。反抗期も終わっていたと思うが 素直にお礼は言えなかった。 | 1人暮らしを始めたので親の有難みが身に染みた。 父の日、母の日にプレゼントを贈るように心がけるようになった。 |
影響を受けた人 | 野球部の監督 「練習で本気になれないやつが | 野球部の先輩 自分のミスで試合に負けたときに | ||
当時の夢 | プロ野球選手 | 甲子園に出て、 ドラフト1位指名でプロ野球選手になること。 | 大学進学をして、大手企業で働くこと | スポーツ系のメーカーに入社をすることが今の夢。 |
手順としては
- 一番左側の列に設問例を追加する
- 設問の内容を小学校~大学まで振り返り、過去に起きた事実を記入する
- 事実からどうしてそうしたのか、その事実から何を思ったのか内面的な振り返りを記入する。
ポイントとしてはまず自分史を埋めるときは事実だけ書くことです。
歴史の年表をイメージしてもらえばわかりやすいですかね?
そしてひとしきり、記入し終えてくれたら次に進みます。
次は事実を踏まえてどうしてそうしたのか、それから何を思ったのかという内面的な振り返りを記入してください。
このなぜそうしたのか、その事実から何を思ったのかが自分史で最も大切な部分です。
記入する際は色を分けて書くなどして目立たせる工夫をすることもOK
自分がもう一度、自分史を見直したときに見やすいように工夫をしましょう。
自分史では事実をまず記入すること。その後、価値観の振り返りを行う。
自分史の作り方④過去の共通点をメモ
この表を埋めていくと色々と自分について気づくはずです。
この例でいうと
- 中学校ころから負けん気が強かった気がする
- 野球を9年間続けているので継続力があるのかもしれない
- 野球部の先輩の一言があったから、理想の大人像が決まった気がする
- 近しい人ほど想いを伝えるのは苦手
- 中学生時代の友人ともよく会うのは、定期的に連絡を取ろうと心がけているからかもしれない
ということです。このことから
ということがわかります。
こうやって少しずつ自分の長所や短所に気づいていきます。
自分史をわざわざ作る理由【一言で言うなら幸せに働くため】

と抽象的な話をしてしまったので、詳しく解説します。
自分史を作ることで得られるメリットは3つ
- 企業選びの基準になること
- 自己PRの材料集め
- 面接の回答対策
自分史で得られるメリット①企業選びの基準になること
自分史を作れば
- なにが好きで、なにが嫌いなのか
- なにが得意で、何が苦手なのか
- なにが大切で、なにを譲れるのか
ということがよくわかります。
その価値観に合う企業をまず選ぶことが、働くことをポジティブにするには必要です。
会社選びの軸を給料や福利厚生だけにしてしまうと、給料日や休日は楽しみなるでしょう。
でも仕事をすることが苦痛になるかもしれません。
自分の価値観に合った会社や仕事内容を選ぶことが、長く働くためには大切です。
自分史で得られるメリット②自己PRの材料集め
やってみて分かったと思いますが、自分史で振り返った過去が自己PRのネタになります。
- 長所に説得力を持たせること
- 初対面の相手にどんな人間なのか分かりやすく伝えること
この2つは内定を獲得するためには必要不可欠です。自分史でしっかりネタを集めましょう。
自分史で得られるメリット③面接の回答対策
実は面接官が大好きな質問って大きく分けると4種類なんですよね。
僕はこれをおさえるべき4Qと呼んでます。この4Qに応えられるように準備しましょう。
- 自己PR系
- 経験
- 趣味
- 価値観
4Qの例はこちら。
- あなたの長所を教えてください
- あなたの短所はどこですか?
- 学生時代に頑張ったことはなんですか?(ガクチカ)
- 学生時代に経験した一番楽しかったことはなんですか?
- 学生時代にもっとも熱中したことはなんですか?
- 学生時代に大変だった経験を教えてください
- これまでの人生であなたが経験した挫折について教えてください
- あなたの人生でなにか成し遂げた経験はありますか?
- 学生時代に熱中したことはありますか?
- あなたにとって理想的な社会人の休日の過ごし方を教えてください
- あなたの部活動やサークルについて詳しく教えてください
- あなたの人生で大切にしたいことはなんですか?
- あなたの理想の働き方はなんですか?
- 3年後、5年後、10年後の自分の理想像について教えてください
- あなたの理想の人生設計について教えてください
もし、過去を思い出せなかったら?【思い出に触れよう】

そう思ったあなた!それなら思い出にふれることが大切です!
- 卒業アルバム
- 卒業文集
- 過去の写真
色々と振り返っているとポロポロと思い出せて来るはず。
手元にメモを準備して思い出したらメモをすることをすればOK
卒業アルバムを読んでたら、1日終わった!
という話もよく聞くのでそうならないように注意しましょう(笑)
就活生がハマる3つの罠

と思っているあなた!ちょっと待って!
自分史を作るときに就活生がハマる3つの罠を見てから自分史を作ってください。
- いきなり自分史を作る
- 自分史を作ることが目的になる
- 自分史を他人と比較する
就活生がハマる3つの罠①いきなり自分史を作る
さんざん自分史について説明していて、今更感がありますが最初は自分史を作ることはオススメしません。
なぜなら自分史は作るのにめちゃくちゃ時間がかかり、自分史を完成させたら「就活の準備をした感」という勘違いを生んでしまうからです。
そして下手をしたらもう就活の準備は終わりにしちゃう就活生もいるほどです。
それだと効率が悪いのでまずは、自己分析ツールを使ってまずは自分についてなんとなく当たりをつけておくことがオススメです。
ということで実際に僕が受けた結果オススメできそうな、サイトを紹介しておきます。
就活生がハマる3つの罠②自分史を作ることが目的になる
先ほど少し触れましたが、自分史って作るの大変なんですよね。
その代わりめちゃくちゃ自己分析に役に立ちのも事実なんですけど、注意したいのは作ることを目的にしないことです。
自分史を作る目的は自己分析を深めるためにすることです。
だから自分史の空欄を埋められればOKというわけではありません。
しっかりと自分の過去を思い出して振り返ることが重要です。
量が多いとどうしても、早く終わらせよう…と
目的がすり替わっちゃうことはよくある話なので、自己分析を深めるためにしているということは忘れないでください。
就活生がハマる3つの罠③自分史を他人と比較する
自分史は自分の過去の歴史なんですよね。
だから他人と比較する必要なんてありません。
というか比較して良いことなんてないですよ。
他人より過去が優れているからすごいわけでもありませんし
逆に劣っているから悪いわけでもありません。
大切なのはその過去を振り返ってこれからどんな未来を作るか。
就活はそのスタートラインです。
誰にも恥じることなく、自分の歴史から自分だけの未来を描いてほしいです。
自分史が上手く作れているか不安な人へ【自己分析のチェックポイントを確認すべき 】

自分史が無事に完成すれば、本当にこれでいいのかな…と思う人も多いはず。
そんなときは自己分析のチェックポイントを確認しましょう。
- 結果に納得できていること
- 面接で聞かれるポイントを押さえていること
- 多方面からアプローチしていること
- 明確な答えが出ていること
- 時間をかけていること
この5つのポイントで振り返ってみてください。
詳しくは自己分析ってどこまでやればいいの?5つのチェックポイントを公開で解説しています。
どうしても自分史が作れない人へ【この本を買うべき!】
長々と自分史について説明してきましたが、それでもなお自分史ができないなーという人がもしいるなら、この本を買ってください。
あれ?と思った人もいるかもしれません。
そう、一番最初に紹介した本の「絶対内定」です。
もし自分史が出来そうにないなら、この本に頼りましょう。
絶対内定には自分史以外にも自己分析の設問が用意されています。
自分史はあくまでも自己分析の1つの方法なので。
結果自己分析ができれば、それでいいじゃないと思うんですよ。
だから、自分史がどーしても作れる気がしないという人はこれを買ってください。
ゴチャゴチャ説明しましたけど、この1冊で解決しますから(笑)
まとめ:自分史で大切なのは事実ではなく、そこから覗く価値観が大切

自分史の説明が長くなったので最後に整理します。
- 自分史の作り方は設問の用意、フォーマットの準備、過去を振り返り、気付きをメモするの4ステップ
- いきなり自分史を作ることはオススメしない
- どうしても自分史ができなければ「絶対内定」を購入せよ
自分史の作り方がよくわからないというときは、もう一度読み直してもらえれば嬉しいです。
あなたの就活が成功しますように!
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