- 他己分析って名前はよく聞くけど、なんのこと?
- 他己分析を簡単にする方法が知りたい
- 結局した方が良いの?しなくてもいいの?
そういった悩みをこの記事では解決します。
就活支援をしていると他己分析について質問を就活生からよくされます。
他己分析ってなんとなーくやったほうがいいなーと思っている就活生は多いはずです。
でもちゃんと他己分析の目的や方法を理解して、正しい手順で出来ている就活生って意外に少ないんですよね。
だから今回は他己分析のすべてについてマルっと解説していきます。
ちなみに僕の経歴は以下のとおり。
- 前職は大手人材会社に約3年勤務後、
採用コンサルタントに転職して5年目 - 就活支援をした学生は100名を超え
- 約10社の採用担当者を兼務して
2020・2021卒採用では2,000名を超える就活生と出会う
この記事ではどこの記事よりも詳しく具体的に、他己分析について説明します。
全く他己分析について知らなくてもこの記事を読めば、正しく他己分析をすることができますよ。
忙しい方もいらっしゃると思うのでこの記事の結論を書いておきますね。
- 他己分析は費用対効果の高い自己分析
- 他己分析は①質問を考える②相手を選ぶ③お願いする④結果をまとめる⑤自己分析の修正の5ステップで完成する
- 他己分析のツールでオススメなのは適性診断360度(オファーボックス)
他己分析とは【費用対効果の高い自己分析の方法】

そもそも他己分析ってなによ?というところから話し始めます。
他己分析を一言で説明すると費用対効果の高い自己分析の方法です。
なぜ費用対効果が高いかというと、しっかりと取り組んでいる就活生が少ないからです。
だからこそ、正しく他己分析ができればそれだけで周囲と差がひらくわけです。きます。
他己分析の目的とは【他社の意見をしっかりと聞くこと】
他己分析の目的は他社の意見を聞くこと。
これがめちゃくちゃ大事なんです。
なぜかというと僕も含め自分について理解している人って意外に少ないからです。
どうしてか?ジョハリの窓という言葉をご存知ですか?

引用:オファーボックス
- 図の左上は自分は知っていて、他人は知っている部分:「開放」
- 図の左下は自分は知っていて、他人は気付いていない部分:「秘密」
- 図の右上は自分は気付いていないが、他人は知っている部分:「盲点」
- 図の右下は自分も他人も知らない部分:「未知」
というように自分については4つに分けられることをジョハリの窓といいます。
自己分析では開放と秘密は知ることができますが、盲点の部分はわかりません。
だから周囲の声を聴いて自分について探っていきます。そしてこの作業が他己分析というわけです。
他己分析で目指すべきゴール【自己評価と他者評価の一致】
ということで他己分析の目指すべきゴールは自己評価と他者評価を一致させることです。
ではどうなれば一致するのかというのは他己分析の具体的な方法の章で解説します。
これまでたくさんの就活生の支援をしてきましたが、最初から自己評価と他者評価のギャップが0だったという人は見たことがありません。
もしあなたがすでに他己分析をしていて、ギャップが0だった場合は3つの切り口を意識して情報を集めてください。
- プライベートな自分
家族や恋人、友人のような近しい関係にしか見せない自分 - よそゆきの自分
ゼミやアルバイト、サークルのように自分が何かしらの役割を
担っていたり、若干よそ行きの自分を装っているかもしれない自分 - 第一印象の自分
ほぼ初対面の人から見える自分
この3つの切り口で自分について理解を深めることが、自己分析の精度を高めることになります。
他己分析のメリットとデメリット
もちろん他己分析にはメリットとデメリットがあります。
他己分析のメリット:客観的な意見を集めることができる

自分ってどう見えると面と向かって相手に聞いたことがある人ってほとんどいないんじゃないでしょうか?
極端な言い方をすればもしかしたら、面と向かって堂々と聞ける一生に一度のチャンスかもしれません(笑)
相手(周囲)から自分がどう見えているのかはとても大切です。
このスキルが高い人は「メタ認知能力が高い人だと言われています」
メタ認知とは高次の認知と呼ばれものごとや経験に対して客観的に理解する能力を表します。ウィキペディアより引用
例えばメタ認知能力が高い人は、なんとなくや気分的にという不明確な行動が減ります。
自分がなぜその行動をとるべきなのか論理的に説明することができ、自分と相手のギャップを理解してコミュニケーションをとることができるので、仕事を円滑に進めていけます。
一方でメタ認知能力が低い人は、感情に任せた行動をとりがちです。
感情に任せて行動するので問題解決に時間がかかったり、感情的に対応するので相手と信頼関係を築くことが難しかったりします。
「俺は正しい」「あいつが悪いんだ」と感情的によく相手を責め立てることが特徴です。
他己分析のメリット:説得力のある自己PRを作ることができる
例えば
- 私は英語が得意です
- 私はTOEICで900点です
と自己PRをされた時にどちらが英語が得意だと思いますか?
もちろん後者ですよね。後者の方が説得力があります。
なぜなら自己評価よりもTOEICという明確な基準で評価されているから信用があるんですね。
他者からの評価もこのTOEICの例に近いものがあります。
例えば
- 私は責任感があります
- 私は周囲からはどんなことがあっても投げ出さない人とよく言われます
どちらが説得力があるのか。きっと後者ですよね。
この他者からどんな評価をされているのかを効果的に盛り込めれば説得力のある自己PRを作ることができます。
他己分析のデメリット:自分1人だけではできない

他己分析は自分1人だけではできないことがデメリットです。
誰かの協力なしではできません。
これまで関わってきた家族・恋人・友達の協力が必要不可欠です。
最近僕の周りでは、誰かに他己分析の協力をお願いすることに対して苦手意識を持つ就活生が少しずつ増えています。
もしかしたら、あなたもそう感じていませんか?
だけどこれは裏を返せば他己分析はとても費用対効果が高い方法ということになります。
つまり他己分析さえやっておけば周りと大きく差がつくということです。
一歩さえ踏み出せば周りと大きく差をつけることができるのであればやってみよう!という気になりませんか?
他己分析を効率的かつ効果的にする5ステップを紹介

いよいよ他己分析の方法についての紹介です。
まずおさえるべき他己分析のポイントです。
- 他己分析の質問事項を用意する
- 他己分析に協力してもらう相手を選ぶ
- 他己分析をお願いする
- 結果を見る
- 自己分析を修正する
- STEP1他己分析のやり方①:他己分析の質問事項を用意する
まず他己分析の質問を用意しましょう。
なぜなら例えばAさんに「私の長所はどこだと思いますか?」と質問をしたけど、Bさんには質問し忘れたということがあれば情報収集にムラができてしまいます。
それを防ぐためには事前に質問事項のテンプレートを用意しておきましょう。
他己分析の質問事項の一覧- 私の長所はどこ?
- 私の短所はどこ?
- 第一印象はどうだった?
- 今の印象はどう?
- 直した方が良いところはある?
- 友達の中ではどんな存在?
- 私について印象的だったエピソードがある?
- どんな仕事に向いていそうか?
- 集団ではどんな役割を担っているか?
- 私が楽しそうに取り組んでいることは?
- どんな社会人になると思うか?
- 一言で表現するとどんな人間なのか?
- どんな性格をしているか?
- 尊敬できる点はあるか?
- STEP2他己分析のやり方②:他己分析に協力してもらう相手を選ぶ
オススメは距離感が違う3種類の人たちに協力してもらうことです。
- プライベートで仲がいい人
家族、恋人、友人、先輩、後輩 - 決まった場所出会う人
どちらかというとプライベートな自分ではなく、よそ行きの自分で会う人達のイメージ
・ゼミ・研究室の先生や先輩
・部活のコーチや監督
・アルバイト先の同僚、先輩、後輩、上司 - ほぼ初対面な人
知り合って2,3か月以内で2,3回しか会ったことがない人が理想
・就活セミナーで隣になってちょっとだけ仲良くなった人
・合説会場にいるリクナビやマイナビの就活アドバイザー
・キャリアセンターの先生
・就活エージェント
- プライベートで仲がいい人
- STEP3他己分析のやり方③:他己分析をお願いする
質問事項と相手を選び終わったら、実際に他己分析の協力をお願いしてみましょう。
悩む就活生えー、直接はちょっと言いづらいな…たしかにメールやLINEの方が気軽に送れるでしょう。
ですが気軽に送れるということは相手から見ると簡単に断ることができるということになります。
直接、他己分析のお願いするをすることは言いづらいかもしれません。
ですがそれと同じぐらい依頼された相手は断りづらくなるわけです。
自分が言いやすい方法でお願いするのではなく、相手に協力してもらいやすい方法で頼みましょう。
とはいえ、いきなりお願いしづらいと思ったのでお願いする方法を3つ用意しました。
- 他己分析に協力してくれたら○○するよと提案する
- 就活に必要だから協力してほしいと素直に伝える
- 先に恩を売る
他己分析のお願い方法①:他己分析に協力してくれたら○○するよと提案する
交換条件を出すと相手から協力してもらいやすくなるでしょう。
そして交換条件は相手が喜ぶものを伝えることが重要です。
- 就活生なら他己分析をお互いに一緒にやろうと提案する
- 後輩ならランチをおごったり、欲しいものを買う代わりに他己分析に協力してほしいと提案する
相手が何をしたら喜んでくれるのかを考えて、提案してみましょう。
他己分析のお願い方法②:就活に必要だから協力してほしいと素直に伝える
家族や恋人のように関係性が近い人や先生、コーチなどの目上の人にはこの方法が一番です。
変にウソをついたり、遠回しに伝えようと準備をするよりも協力してほしい!と素直に伝える方が、あなたの力になりたいと思ってもらえます。
他己分析のお願い方法③:先に恩を売る
これは最後の手段というか、腹黒い技ですね(笑)
最後にどーしても難しいという人ために奥義として伝授しましょう。
ここでは返報性の法則という心理効果を利用します。
返報性の法則とは返報性の法則とは人はなにかを受け取ったら返さなくちゃいけないと考える心理効果のことです。この内容は影響力の武器という本で詳細に紹介されています。
実験参加者のふりをした研究員と本物の実験参加者の2人を部屋に入れ、作品を評価させる実験がありました。休憩時間に、研究員たちは部屋を出て行く。そして、自分の分と相手の分の2本のコーラーを持って帰ってくる場合と、持ってこない場合の2つのバージョンが実施された。
作品の評価が終わると、研究員は実験参加者に頼みごとをする。
「実は抽選権が売っているんだけれど、売上が最も高ければ賞金として50ドルもらえるんだ。協力をしてくれないか?」
すると、コーラを貰った人は、研究員に対して狩りを感じ、抽選権を多く買った。その枚数は、コーラを貰っていない人の2倍だった。
心理学者リーガンの実験より
ここで大切なのは実験参加者がコーラが好きかどうかは関係ないということです。なにかを受け取ってしまったなら無意識に返したいと思ってしまうのです。
ということでここでは先にプレゼントを相手にしちゃいます。
できればプレゼントは相手が好きなものや喜ぶものが良いですね。
- ハーゲンダッツ
- 好きなアーティストのライブのチケット
- 相手が好きな漫画のグッズ
プレゼントをしたあとに他己分析に協力してほしいとお願いしましょう。
- STEP4他己分析のやり方④:結果を見る
他己分析の意見がある程度集まったら、その意見をまとめましょう。
僕はまとめるなら、Evernoteのようなクラウドアプリをオススメしています。
他己分析をまとめ終わったら回答を見比べましょう。
他己分析の答えのうち、共通する部分もあれば相手との距離感によって違う回答もあるはずです。
相手から見て自分の長所、短所、評価はどうなのか。まとめて整理します。
- STEP5他己分析のやり方⑤:自己分析を修正する
出てきた意見を踏まえて自己PRを修正していきましょう。
ここで押さえておきたいのは他者から見た自分と自己PRの自分を一致させることです。
他者評価と一致しない自己PRはまったく説得力がありません。
例えば
就活女子私の長所は明るくて元気がいいところですと面接で伝えたとしましょう。
その人が猫背で小さな声であれば、面接官からすれば本当に?とまったく説得力がないわけです。
そしてそれだけじゃなく、それ以降の発言の信頼性も低くなります。
何を言っても信じてもらえなくなる可能性だってあります。
だから相手から見えている自分の長所と自己PRで伝える長所は限りなく近い方が、相手に伝わりやすいです。
自分の自己PRを修正しておきましょう。
他己分析の無料ツールを比較&オススメを紹介

他己分析の方法を紹介しました。もしかしたらもうすでに
と思ってませんか?
そんな人のためにこれからは無料で使える他己分析ツールについて比較して、オススメのツールを紹介していきます。
- 他己分析の質問事項をいちいち考えたくない
- すぐに他己分析を始めたい
- できるだけ簡単に他己分析をしたい
という人はぜひこの章をご覧ください。
ここでは他己分析で最近よく使われている5つのツールについて紹介します。
- SWOT分析
- Googleフォーム
- お願い!他己分析(マイナビ)
- Grow
- OfferBox(オファーボックス)
ツール | SWOT 分析 | Google フォーム | お願い! 他己分析 | Grow | OfferBox |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | S(強み)W(弱み)O(機会) T(脅威)の4軸から分析を行う | 他己分析の質問事項を作成し、友達にアンケート形式で答えてもらう | マイナビに登録しておけば誰でもLINEで他己分析をすることができる | AIによって適性診断され、大手企業の選考にも利用されている | 企業側からオファーが届くスカウト型アプリ |
使いやすさ | 〇 | △ | ◎ | 〇 | 〇 |
診断の信頼性 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | ◎ |
メリット | 自己分析と他己分析の両方で活用することができる | 一度質問事項さえ作成しておけば、URLを送るだけで依頼ができる | 問題数が少なく相手の負担になりづらいので気軽にLINEで依頼ができる | 診断結果によっては選考の自己アピールになる | 診断結果は企業へのアピールになる |
デメリット | 作成するのに手間がかかってしまう | 依頼された側の負担が大きく、面倒に感じることがある | 設問数が少ないため、診断結果の信頼性が低め | 対策方法が未定 | 他己分析の設問数が多い |
SWOT分析

SWOT分析は自己分析でも使われる方法です。
- Strength(強み):自分の強み・長所
- Weakness(弱み):自分の弱み・短所
- Opportunity(機会):企業が求めていて、かつ自分の長所が発揮できる部分
- Threat(脅威):企業が求めているけど、自分の弱点になっている部分
この4カテゴリーをそれぞれ記入していきます。
SWOT分析の使い方は5ステップ
- STEP1まずはSとWを記入する
自己分析をして思いつく限り長所と短所を書き込みましょう。
そもそも自己分析の方法がよくわからければ簡単なやり方を【できるだけ簡単に】自己分析オススメの方法を5ステップで紹介で解説しています。
よければ参考にしてください。
- STEP2志望する企業の情報をチェックする
志望する企業の情報を収集します。
- リクナビ、マイナビなどのナビサイトを見る
- HPの採用情報に掲載されている求める人物像を参考にする
- OBがいればどんな人が活躍しているのかヒアリングする
情報が集まればOとTを記入していきます。
企業が求めていて自分の長所が発揮できそうなものをOに
企業が求めているのに自分の弱みだった場合はTに記入しましょう。
- STEP3他者評価をSとWに記入
周囲から集めた声をSとWに書き込んでいきましょう。
その際に自己評価と他者評価が一目でわかるようにペンの色を変えるなど工夫をしておきましょう。
- STEP4ギャップを確認する
STEP1で記入した強みと弱み(自己評価)がSTEP3で記入した強みと弱み(他者評価)と一致しているかを見比べましょう。
一致しているなら自己PRとして使ってOKです。もし長所だと思っていたものが他者から認められていなかったなら自己PRに使わない方が得策です。
- STEP5他己分析の結果を踏まえてOとTを修正する
SとWに修正をしたなら、OとTの内容も修正が必要です。
必要に応じて修正をすれば、SWOT分析が完成します。
一言でSWOT分析のメリットとデメリットを説明するなら
ということです。
もっと詳しくSWOT分析について知りたければこちらの本がオススメです。
Googleフォーム

グーグルフォームを他己分析で利用するなら事前に質問したい項目を作成しなくちゃいけません。
項目を作り終えればフォームのリンクを相手に送るだけでOK。
- LINE
- インスタ
リンクを貼れればOKなのでSNSでも利用可能です。
個人的にはシェアはしやすいとは思いますが、効果的にデータを回収できる見込みは低いツールだと思っています。
もし使うなら相手の負担が重いということは覚えておきましょう。
お願い!他己分析(マイナビ)

お願い!他己分析はマイナビに登録さえしておけば誰でも利用することができます。
就活生であればマイナビに登録している人がほとんどだと思うので気軽に利用できるはずですよねー。
ということがメリットです。
設問数が36問あり、当てはまるから当てはまらないの5段階評価する形式です。
診断結果では8項目が表示されます。
- ヴァイタリティ
- 人当り
- 創造的思考力
- 問題解決力
- 状況適応力
- プレッシャーへの耐力
- オーガナイズ能力
- 統率力
気軽に利用できることがお願い!他己分析の魅力です。
ですがその一方で設問数が少ないのでぶっちゃけ他己分析の精度は低いです。
Grow
Growは日経ビジネスにも取り上げられた最近話題のAIの診断方法です。
- 気質判断
- 自己評価
- 他者評価
の3つのテストの診断結果をAIが判断するツールです。
気質判断の所要時間は30分~1時間程度出されているお題の正解を選ぶ方式です。
答えを選ぶ指の動きの速さと正確性をチェックされているそうです。
同じような質問が繰り返されてイライラすると思いますが(笑)
丁寧に答えていきましょう。

自己評価は10分程度のテストで行われます。

他者評価では5人以上に協力してもらい、AIがデータを収集します。
そして何よりこの診断方法が大企業の選考に多数取り入れ始めているということが注目です。
色々と調べてみましたが最近取り入れられた診断ツールなので、対策方法として有力な方法はありませんでした。
とはいえ何も伝えないわけにもいかないので、僕の周りの就活生からのアドバイス
そしてここからは僕の予想です。
今後もGrowを利用する大手企業は増えてくるはずです。
なぜなら大手の採用担当者は均一な評価基準というものを求めるからです。
具体的な例としてはSPIがわかりやすいですよね。
SPIは受験者に同じ問題を出題して、答えを採点します。
そして例えば正答率6割以下は足切りをします。
なぜこんなことをするのか。その理由は2つあります。
- 選考方法として効率的
- システマチックに終わらせて個人の感情を入れず平等に判断ができるから
人気企業だと数千人の就活生が選考に参加します。
それに対して採用に携わる人事は多くても10名ほど
この人数では正直すべての就活生を相手にするほど余裕はありません。
そのため平等だと思われる一定の基準を用意するわけです。
その基準を超えた学生に次の書類選考が待っているというのが基本的な流れです。
ただこのSPIは学力や地頭の良さを判断することはできますが、人物的な判断はまだ課題があります。
その弱点を補うのがGrowになるわけです。
残念ながら有効的な対策がまだ未定なので、とりあえずGrowを実施している企業の選考を受けるのが一番ですね。
人気企業のインターンシップでも実施されているみたいなので本命の企業を受ける前にぜひ一度は受けておきましょう。
OfferBox(オファーボックス)
最近の就活トレンドのスカウトアプリです。
一度プロフィールを登録さえしておけば、企業側からスカウトが届く便利さが就活生に好評で今では12万人の登録者がいるほどです。(21卒)
オファーボックスはスカウトアプリとして認識は広まっていますが、実は他己分析アプリとしても優秀です。
適職診断360度という診断方法ですが特徴は2つ
- 他己分析用の設問は100問あり、3人以上の協力が必要
- 診断結果は企業へのアピール材料になる

今、僕が知る他己分析ツールの中ではオファーボックスが最強です。
でも、もちろんデメリットもあります。
もし友達がオファーボックスを使っているなら、他己分析をお互いに協力し合いましょう。
そうすれば精度の高い他己分析がお互いに手に入るのでwin-winです。
もし使っていない友達がいたなら、一緒にやろう!と進めてみてはどうでしょうか?
自己分析と他己分析が効率よくできて、企業側から内定がもらえるチャンスもある
一石二鳥ではなく、一石三鳥の魅力があるのがオファーボックスです。

他己分析についての疑問・質問【現役採用コンサルタントが答えます】

ここからは他己分析についてよく質問されることについて解答していきます。
気になる質問があればぜひ参考にしてください。
匿名でできる方法はないでしょう。
もし仮にあったとしても使うことはオススメしません。
なぜなら誰からの依頼かわからなければ答えようがないからです。
例えば友達の田中くんから他己分析をしてほしいと依頼されたなら、田中君について想像しながら回答することができますよね。
でも友達の誰かから他己分析をしてほしいと依頼されたらどうでしょう?
単純にどう答えたらいいか分かりません。だって誰を想像すればいいのかわからないですから。
だから匿名で診断するのはちょっと無理な相談です。
直接他己分析の依頼をしなくちゃいけないので、心苦しさを感じるのはよくわかります。
だから匿名で隠れるようにお願いするのではなく、お願いする代わりに自分も協力すると伝えるのはどうでしょうか?
意味があるのかないのかと聞かれれば、意味はあります。
ただやらないと致命的だというものではありません。
例えるならテストで可を狙うのか、秀を狙うのかの違いです。
ギリギリで単位を取れればOKなら、最低限の勉強でいいですよね。
就活だってそれと同じです。最低限でいいと思うなら他己分析は不要です。
ただ就活とテストの違う点が1つあります。それは評価方法です。
テストは絶対評価、就活は相対評価ということです。
どのラインを目指すのかは自由です。
テストで秀を目指すように全力で就活に取り組むのか。
それともコスパ重視で最低限の準備で就活に取り組むのか。
あなたならどちらを目指したいですか?納得できる選択をしてください。
1つ前の質問と被るところはありますが、他己分析は加点をするために行う自己分析だと思ってください。
他己分析はしなくても、60点ぐらいの自己分析ならできます。
この40点をさらに上乗せするかどうかは自由です。
ただ人気企業や大手企業に入社したいならこの40点は大きな差になります。
だから大手企業を目指すなら他己分析は必要不可欠でしょう。
大手を目指す人用の自己分析はこちらで解説しているので参考にしてください。

自分がどのレベルの企業を狙って就活をするのかによって他己分析をするべきなのかどうか考えてみることをオススメします。
〇人以上に協力してもらわなくちゃいけないというものではありませんが、僕の周りの就活生の平均は5人ぐらいです。
ただ大切なのは人数ではなく、切り口です。
仲良しの友達5人に協力してもらうよりも、
友達1名・アルバイト先の先輩1名、部活のコーチ1名に協力してもらった方が価値が高いです。
なぜなら色んな立場の人から自分がどう見えてるのかを知ることが大切だからです。
人数にこだわる気持ちもよくわかりますが、他己分析をお願いする人はお願いしやすい人だけではなく、様々な立場の人にお願いしてみましょう。
依頼された側からの相談ということですね。
これは素直に答えてあげる方が依頼主のためです。
ですがあえて言うなら短所を伝えるときは言葉を選んであげましょう。
あまりにも激しいダメ出しだと落ち込んでしまいますから(笑)
激しいかどうかの見極め方は自分が同じようなダメ出しをされたら落ち込むかどうかを一旦考えてから伝えることを意識してください。
それだけで優しいアドバイスになるはずです。
もし依頼できるような人が近くにいないならプロに頼ることがオススメです。
- キャリアセンターの先生
- 合説会場にいるリクナビやマイナビの就活アドバイザー
- 就活エージェント
プロから自分はどう見えるのか、人事目線のフィードバックをもらいましょう。
そのアドバイスを盛り込めればより良い自己PRになるはずです。
ついでに自分に合いそうなオススメな企業も紹介してもらえれば一石二鳥です。
僕がオススメする就活エージェントもまとめていますので、参考にしてください。

まとめ:大企業に入りたいなら他己分析は必要不可欠

だいぶ力を入れて今回の記事は書きました。
具体例を交えながら、細かく解説していったつもりです。
少しでも役に立っていれば嬉しいです。
最後にこの記事のまとめです。
- 他己分析は費用対効果の高い自己分析
- 他己分析は①質問を考える②相手を選ぶ③お願いする④結果をまとめる⑤自己分析の修正の5ステップで完成する
- 他己分析のツールでオススメなのは適性診断360度(オファーボックス)
あなたの就活が成功することを心から祈っています。それではまた。
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